美濃焼とは

美濃国(現在の岐阜県)の東部地域で生産されてきた陶磁器の総称で伝統的工芸品に認定されています。

美濃焼の歴史は古く、始まりは1300年以上も前にさかのぼります。起源は奈良時代(710~794年)に須恵器から発展したとされており、桃山時代(1573~1603年)に入って織田信長、豊臣秀吉等により天下が平定されてからは千利休や茶人であり武将でもある古田織部等の指導のもと、様々な形や色彩の焼き物が生み出されました。古田織部が創意工夫を凝らした「織部好み」はとても有名です。

東濃地方には、良質な木節粘土や蛙目粘土といった陶土と土岐川による豊富な水といった陶磁器を作るうえで重要な資源に恵まれ、更にその時代に合わせてさまざまな技法が生み出されてきたことで日本を代表する陶磁器の産地として栄えてきました。